Design Journey

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《制作に入る前に》デザインの目的について考えてみよう!

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普段制作に入る前にどんなことを考えますか?案件をもらって、いきなりPCの前に座ってPhotoshopを開く!という方はなかなかいないと思います。私の場合は、コンセプト、ターゲット、クライアントの要望などなど、制作に入る前に机に座ってできればペンを持ってディレクターからもらった構成とにらめっこしながら考えたりしてます。

 

さて、今回はその中でも、グラフィックデザインという立場において、そもそも「デザインの目的ってなに?」という点について改めて考えてみたいと思います!

デザインの目的って?

まずはじめにこちらの画像を見てください。

 

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これは「非常口の場所」を案内する看板ですよね。

日本中に広まり、今は誰もが一目で理解することができます。

 

この案内板に使われている、人の動きなどを絵で表したマークを「ピクトグラム」と言います。
実はこのピクトグラム、発明されたのは1964年の「東京オリンピック」でした。

 

世界各国の人々が集まるオリンピックで、外国語のコミュニケーションがとりにくい日本人と外国人のコミュニケーションを取り持つために当時のデザイナーが開発したのです。
その後世界各国に広まり、今では世界共通で意味が統一されたピクトグラムも他数あります。

 

今では見ない日はないピクトグラム。なんと日本で発明されたとはびっくりです。

デザインの目的、それは「お客様にわかりやすく伝えること」

さきほどのピクトグラムは、まさしく「デザインの目的」を達成した、もっとも分かりやすいものだと言えるでしょう。世界各国の言葉の壁を超えて、ピクトグラムという方法で人々の会場の「分かりづらい」という問題を解決しました。

 

私たちがたずさわっている仕事には、「クライアント」がいて、そして「ターゲット」がいます。

さらにそこには「売りたい商品」「伝えたい情報」などがあり、デザイナーはデザインの力で、商品をより魅力的に見せる方法を考え、想定されているターゲットを引きつけなければなりません。

ここでいう「お客様」とはターゲットのことです。

 

いったどうすれば、そのターゲットに伝わりやすいデザインになるのでしょうか?

私なりに二つの点を考えてみました。

 

情報を精査する

例えばこの簡単なレシピのデザイン。

 

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同じ内容のものを、情報を精査して作り変えてみました。

左側は、一見ただの文字の羅列のように見えるのに対して、右側のものはテキストに大見出しや小見出しなどのレベルをつけたり、情報が混ざらないように白い余白を作って空間で情報を分けてみました。

これはデザインの基本原則である「近接」「コントラスト」を使用しています。

 

みなさん意識せずにやっていることかもしれませんが、このように情報を精査して見せたいレベルを分けたり、情報ごとに範囲を区切ったりすることも、伝わりやすいデザインの一つです。

ターゲット層の立場になって考えてみる

2つ目に大切なことは「ターゲット層の立場になって考えてみる」ことです。

一言にターゲットといっても、男なのか女なのか、何歳くらいなのか、どんな趣味なのかなどによって、実は受け止め方に大きな違いが出ます。

 

例えばこちらのターゲットの場合

60代 男性女性

 

60代の方がターゲットの場合、「大きい文字じゃないと読みづらいかもしれない」「ビビットな色は目が痛いかもしれない」webの場合は「フォームよりも電話の方が安心してかけやすいかもしれない」などなど、相手の立場になってみるといろいろとデザインに想像ができますよね。

 

幼児向けのデザインのように、カラフルでポップな文字が並んでいると、「これは私が見る情報じゃないかも」と有益な情報があったとしても、内容を見る前に離れてしまう可能性があります。

 

これも自然とやっていることなので、難しく考えることはありませんが、

「どんな生活をしている人なんだろう」

「どんなことが好きなんだろう」

など、相手の目線にたって、やさしい気遣いで考えてみることが、伝わりやすいデザインへとつながると思います。

まとめ

「デザイン」という言葉ひとつに関しても、建築デザイン、商業デザイン、エディトリアルデザイン、webデザイン、インテリアデザイン、最近は都市や人生設計にまで本当にさまざまです。
今回は「グラフィックデザイン」という立場でデザインの目的を考えましたが、どの立場にたっても、分かりやすさや使いやすさというものはとても重要なことです。
「見た目がかっこいい!」というものでも、使いづらければいいデザインとは言えません。
もちろんクライアントが望むものや、プロデューサー・ディレクターの考えも無視はできませんが、デザイナーはクライアントの望むものを「よりよく」仕上げることが仕事だと私は思います。

 

そのため、デザイナーは常に受け取る側の立場にたって考え、作り手と受け取る側のコミュニケーションをうまくとることが重要になってくるのではないでしょうか。

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